RIZIN.38で金太郎に2R一本勝ちした堀口。
その強さは健在であったが、ピークアウトしたという声も少なくない。
実際に私も緊張しながらツイッターでの実況を観ていた。
なぜ?
それはRIZIN.18で朝倉海に敗れた事が大きい。
当時も、所謂朝倉海は超格下であり堀口にとって負けるはずのない試合だった。
今回の金太郎戦よりもオッズ差はあったのではないか。
そんな中での敗北は堀口ファンにとって大きなショックを与えた。
その後の前十字靭帯断裂と半月板損傷。
もう厳しいのではないかとさえ思った。
堀口大怪我後の復帰戦は前回敗れた朝倉海とのバンタム級タイトルマッチ。
蓋を開けてみれば圧勝劇であり、この勢いのままBellatorへと行った。
ご存じの通りBellatorで行ったペティス戦、ミックス戦では敗北してしまったが、この2試合に関しては評価を落とす程のものでもないと感じた。
(ペティス戦はショックの再来であったが。)
今回の金太郎戦、レベルは一気に下がる。
メジャーリーグとセリーグBクラスくらい違う。
ここでの敗北は、朝倉海戦での負けとはまた違う意味があり、ここで負けたら堀口終わりと思われてもおかしくない。
1R中盤、堀口の右ミドルにあわせた金太郎のカウンターがヒットしダウン。
観ている側としてはあまりにも心臓に悪い。
打撃を貰う様になったのは何故だろうか。
まさにここがピークアウトしたと言われる所以だと思う。
•堀口の反応が悪くなったから
•前ほどのステップがなくなり相手からしたらカウンターを合わせやすくなったから
•怪我の影響で打撃のスピードが落ちたから
•打たれ弱くなっている堀口に玉砕覚悟で一発当てれば勝てる可能性があるから
色々な要因があると思う。どれも当てはまらないかもしれないし、どれも当てはまるかもしれない。
ただ、ここ数試合での堀口の戦術やはより幅の広がったものとなっている。
グラウンド時の対処→ミックス戦では長い時間グラウンド状態で支配されていた。この要因は技術的な所もあるだろうけど、フィジカル差がかなり影響しているのではないかと感じる。ミックスにグラウンドを支配されながら極められなかったのは、相当凄いと思う。
テイクダウンを混ぜた戦い→ペティス戦では打撃だけに拘らず果敢にテイクダウンを取っていた。
極める事は出来なかったが、4Rのあの一撃までは完全に堀口が支配していた。
極め力→コールドウェル戦でのフロントチョーク、金太郎やケイプ戦での肩固め。グラウンドで塩漬けorパウンドのみならず極める力もある。
加えて打撃→ステップを用いたカーフキック、右ストレート、多彩な蹴り、協力なパウンドは純粋にかなり脅威。
確かに、近い距離での打撃戦でも一発を貰わない堀口は最近観る事が出来てないけど、打倒極どれでも対応できるMMAファイターとしての完成度はむしろ今の方が観る事が出来ているし、実力はまだまだ衰えていないといえる。
UFCからRIZINに来てからはバンタム級を主戦場としてきた堀口。
しかし、フライ級に戻す事を考えている様子。
そうなれば、やっぱり観たいのがUFCフライ級の再挑戦。
Bellatorがフライ級を新設しようとしてるみたいだけど、それじゃ面白くない。
今のUFC王者はフィゲイレード。
1位にブランドン•モレノがつく。
セフードが選手復帰するみたいな話もあるがフライ級にもどってくるかは不明。
正直この3人は強敵になるだろうが、それでも当時のDJの難攻不落感はない。
カイ=カラ•フランスやアスカロフの様な一芸に長けた者もいるが、トータル的に見ると堀口が有利。
ONEに挑戦してDJにリベンジという見方も面白いが、そこは相棒のモラエスに任せておけばいい。
年齢的にもUFC挑戦するならばラストチャンスともいえるぐらいになってきてる。